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執筆者の写真MAL

自分の名前で仕事をするということ。

フリーランスのフォトグラファーとして、これまでずっと自分の名前で仕事をしてきました。

どこにも属さず、組織や会社の名前を借りるわけでもなく。

多くのフリーランスがそうであるように、集客からギャラの交渉、自分の専門の仕事をし(ポートレート撮影)、請求書作成から入金チェックまで、全て自分の責任で行っていく。

どこかにミスがあっても自分の責任だし、仕事中に自分の意図しないところでカメラやパソコンが壊れても自分の責任。

いつどんなピンチの時も誰も守ってはくれないし、自分で対応しなければならない。

失敗したり、良いものを上げなければ、次はもう無いかもしれない。

そんな中でもリスクを恐れず、クライアントが求めている以上のものを常に表現し、それを作品として未来に繋げていく。

そのために心身の自己管理を行い、エネルギーを一瞬のシャッターに集中させられるよう意識しながら毎日を生活をする。

イメージトレーニングは欠かさず、そのイメトレも含めた準備により次の仕事の7割は終わらせておく。

好きなことだから、仕事とプライベートの境界はなく、仕事をしていないときでもエネルギーと時間の殆どを表現や想像に費やすことが習慣となっている。

誰かに仕事の一部を依頼する時も、自分の責任の範囲内であることを意識し、その人が失敗をしたとしても、自分が出て行くことで責任を取れることもイメージしておく。

好きな服を着て、言葉使いや仕草もセルフプロデュース、その個性や日々のコンディション管理、イメージトレーニングにかける時間をもきちんとギャラ(撮影料金)に上乗せをする。

その生き方そのものが表現者の責任であり、それが自分の名前で仕事をするということ。

しかしこれは、自分の名前で仕事をしたことの無い人には、理解できないことなのかもしれません。

それでも僕は今日も、自分の名前で、自分の責任の元に、皆さんのポートレートを撮影しています。



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