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存在認知 / ストローク

執筆者の写真: MALMAL

前回の続き... インターネットが普及しSNSが当たり前になった今、前回書いたようなストロークを求めてSNSを行っている人達は多いと思いますが、自分が欲しいストロークのカタチを得られいる人は果たしてどれくらいいるのでしょう。

きっと自分が欲しいストロークを得ている人は余り多くないと思います。

何故なら自分自身がどんな種類のストロークが欲しいのかを知らないし、ストロークを得るためにSNSを行っていること自体を意識できていないため、欲しい種類のストロークを得られない人が殆どなのだと、僕はそう想像します。

ただストロークを共感とした場合には、「いいね=共感」などの数でそれなりのストロークを得ることはできますが、それはとても表面的なものであり、実際に人と会って得られる質の良いストローク、体温を感じられるストロークとは異なるものかもしれません。

若い方からの声として、「SNSをやらなきゃとは思うけど、それについていけない自分もいるし、とてもストレス。でも、やらなきゃ友達や社会から置き去りにされると感じてしまう。」というようなものも耳に入ってくることがあります。

僕は必ずしもSNSをやらなくても良いと思いますし、他できちんとストロークを交換できる場を持っていればむしろ必要ないと思います。

またSNSを使用するときには、それに振り回されるのではなく、明確な使用目的を持ちSNSを手段として使うことが大切かと思います。

実際に人は1日の生活の中でどのようなストロークを得ているのかを以下の6段階で見ることができますが、今日は簡単に書いてみます。

(各項目は英語からの直訳なので少し違和感を感じる単語があるかもしれません)

①閉鎖

自閉的でストローク交換のない状態。

②儀式

習慣や日常の挨拶などでのストローク。

③活動(仕事)

集団組織や家族関係の中で「自分に与えられた役割、仕事」をこなしていくことで、ストロークを得ることができる。

④雑談

何気ない雑談を通してストロークを交換する。楽しいおしゃべりが肯定的ストロークをもたらしてくれることも多い。

⑤ゲーム

相手を自分の思い通りにコントロールしようと行われる非生産的なコミニケーションがゲームである。相手の否定的ストロークを引き出そうとするところに特徴がある。

また結果がわかっているにも関わらず毎回途中で止めることが出来ずに嫌な気分で終わるという特徴も持つ。

⑥親交

恋人同士や家族団欒などのように心を許し合った深い交わり。お互いに「私はOK、あなたもOK」という自他肯定の基本的構えが必要である。

ストロークは幼少の頃からの環境や人間関係、コミュニケーションの質によってその人の習慣となっているので個々にどの様なストロークを行っているのかは様々ですが、

上記の6段階を意識しながら日々の生活を過ごすことでより健康的で質の良いストロークの交換ができると僕は考えています。

特に年齢を重ねるとストロークを得られる時間と場所が減少する傾向にあるので、健康的なストロークを得られる場所を意識的に確保することも必要かと。

ただ⑤のゲームに関しては余りお薦めはしません。

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